Web業界の職種には一見すると、紛らわしいものが多いです。
今回は「コーダー」とWebプログラマーの違い、「Webディレクター」と「Webプロデューサー」の違いについて説明いたします。
Contents
コーダーとプログラマーとの違いとは
コーダーとプログラマーの仕事内容の違いとは
コーダーはHTMLコーダーとも言います。
基本的にはWebデザイナーをデザインしたものをHTML、CSSに起こす役割の人です。
それこそ、10年ほど前であればHTMLは簡単なものでしたが、最近はタグが増えたりCSSがSCSSになってsassになったりと、フロントエンドの技術動向が激しくなっているため、専門的な職種としてHTMLコーダーが必要となっています。
プロジェクトによってはデザイナーがコーダーを兼務することも多いようです。
そして、コーダーがHTML、CSSとして起こしたものを動的に出力するように実装(プログラミング)するのがWebプログラマーです。
作業の流れを書くと
- Webデザイナーがデザインし、
- HTMLコーダーがデザインをHTMLに起こし、
- Webプログラマーが動的にHTMLを出力するようにプログラミングする
となります。
コーダーとWebプログラマーのスキルの違いは?
上で述べた通り、コーダーは「HTML,CSS,デザイン」に関するスキルが必要です。
それに対してWebプログラマーは「プログラミング、サーバー」に関するスキルが必要です。
ということで、まったく方向性が違います。
コーダーからプログラマー、あるいはプログラマーからコーダーへ転職するとなった場合は、それなりに努力が必要とされますので、安易に考えないほうが良いでしょう。
WebディレクターとWebプロデューサーの違い
WebディレクターとWebプロデューサーの仕事内容の違い
Webディレクターは制作(デザイン)の監督者です。デザイナー指示を出したり、進行管理をする職種です。
主にデザイナーから転身するケースが多いようです。
対して、WebプロデューサーはWebサイトの総合監督です。
主な仕事内容としては
- お客様とのスケジュールの折衝
- プロジェクト全体の進捗管理
などプロジェクトの全体に関することを任されます。
なお、Webディレクターとして経験を積んでからWebプロデューサーになるケースが多いようです。
WebディレクターとWebプロデューサーのスキルの違い
上での述べた通り、
Webディレクターは制作寄り、
Webプロデューサーはプロジェクト管理より
ですので、Webディレクターは要件を実現するためのスキルについての理解
Webプロデューサーは予算管理、プロジェクトマネジメントついてのスキルが求められます。
具体的にいうと、
- 最終的な管理者:プロデューサー
- 実作業の管理者:ディレクター
となります。(プログラミングなどの作業がある場合は、システムの責任者としてシステムエンジニアが更に加わります。)
その他、Webの仕事の種類(職種)の一覧
コーダー、プログラマー、Webディレクター、WebプロデューサーのほかにもWebに関する職種は結構あります。
色々な職種について知っておくことで仕事がスムーズに進みやすくなりますので、ぜひとも覚えましょう。
Webエンジニア
- PHP、JavaなどWebに関するサーバーサイドのプログラマー、
- JavaScriptなどを扱うフロントサイドのプログラマー
を含めて呼ぶ名称です。プログラマーよりも幅広い名称です。
Webプランナー
サイトの企画を考える職種です。
アイデアの豊富さだけでなく、企画の良さを示す説得力も大事です。
Webデザイナー
Webサイトのデザインを行う職種です。全体のデザイン、バナーのデザインなども行います。
最近ではUXやUI、アクセシビリティなどの考え方の普及もあり、純粋にデザインだけの知識だけでなく、色々な知識が求められるようになりつつあります。
フロントサイドエンジニア
主にJavaScriptを扱うWebエンジニアを指しますが、コーダーも兼ねているケースもあるようです。
なお、jQueryなどのJavaScript界隈は流行の波が激しいです。
Webマーケッター
Webマーケティング(広告の運用などに関する知識)を持つ職種です。
端的に言うなら「どのようなWebサイトを作るか、Webサイトの方向性(どのように運営していくか)」を決める職種です。
なお、自社のWebサイトにアクセスを集めるために、SEOコンサルタント的な役割も求められることが多いですが、基本的にSEOコンサルタントよりも幅広い知識が必要です。
アクセス解析士、SEOコンサルタント
Webサイトのアクセス解析、SEO(検索エンジン最適化)に特化した職種です。
Webサイトのアクセス解析を行い、Webサイトに来る人がどのようなキーワードで検索してきたかなどを分析します。
また、サイトのHTML構造を分析し、SEOを行います。
Webマーケッターとも役割が重なることが多いですが、より検索エンジンについて特化した職種です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
Webの職種はかなり専門家が進んでいるため、同じWebでも職種が違えば必要な知識、経験が異なります。